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京都の隅っこの大学生

四国の絶景ローカル線で四万十川から瀬戸内海へ

(前記事へ:土佐くろしお鉄道若井駅


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若井駅から予土線宇和島行きに乗車する。四万十川沿いを走る景勝路線だ。


1両編成の列車に乗車すると車内に5人しかいない。しかもその内2人は次の家地川駅で降りてしまったため、車内に残されたのは自分を含め4人のみ。みんな旅行者だ。

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線路は四万十川に沿って延びているが、このあたりではちょっとおもしろいことが起きている。というのは、列車はどんどん海から遠ざかるように愛媛県側へむかって進んでいるのに、川も同じ方向、すなわち山の方へ向かって流れているのだ。


理由は簡単、単に四万十川が大きく蛇行しているだけなのだが、ちょっと不思議な感覚になる。

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四万十川名物の沈下橋も列車からたくさん見ることができる。昨夜の大雨で川が増水しており、本当に今にも沈みそうだ。


江川崎という駅で、線路は四万十川から離れて峠に向かう。ここで3分ほどの時間調整があったのだが、そのときに車掌がわざわざ全ての乗客に手渡しで予土線の缶バッチを配るという嬉しいサプライズ!JR四国、鉄道会社で一番好きかも…経営は苦しいのだろうがお客さんを大事にしているのがよく伝わってくる。頑張ってほしいなぁ。


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うっそうと木々が生い茂る峠を越えると愛媛県予土線高知県側は渓谷といった景色だったが、ここからは農村地帯に入る。

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うとうとしていると北宇和島駅に着いた。ここで予讃線松山行きに乗り換え。乗り換え時間が1分しかないために写真なし!

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乗ってからすぐ、左側に瀬戸内海が見えてくる。

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宇和島と言えばみかん!入り組んだ海岸線も望め、まさに絶景。しかしすごいところに線路を通したなぁと感心。この辺りは西日本豪雨で相当な被害を受けた区間でもある。

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途中の駅でお遍路さんが降りてしまったため、ついに乗客は自分も含め2人に。


特急もガラガラだったし、こりゃ大赤字だわ…

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八幡浜駅で15分の停車。暇なので降りてみる。

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看板といい木造の通路といい、なんか昭和っぽい駅だ。

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そろそろ陽が沈む。朝9時から数えて8時間近くは列車に乗っていたことになる。

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海が近い駅として有名な下灘駅を通る。ここから30人ほど若者が乗ってきて車内は一気に満席に。どうやら夕陽を見るため不便な列車でここまでやってきたらしい。


スケートボードを持ちながらお遍路さんの格好をした若者組がいたが、これが最近の若者のお遍路スタイルなの?「同行二人」の笠をかぶっていた、ということは弘法大師も彼らとともにスケートボードに乗っていると言うことだろうか?


まあそんなおかしなことを考えるのは止めにして、車窓から瀬戸内海に沈む夕陽を鑑賞。もう言葉はいらないだろう。

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つづき:松山・門司港・下関